もう8月。早いものです。
各地で大雨と日照不足かと思えば、
ある場所では猛暑…。
みなさま、お変わりありませんか?
私が住んでいるところは、相変わらず暑いです。
そんな夏に見た目も涼しく
重宝するガラス茶器なのですが
お客さまから
「上海の方では中国茶にガラス茶器を使用するのはなぜか」
と聞かれたことがありました。
一番の理由は、「茶葉がよく見えて綺麗だから」なのですが
それは、緑茶を多く飲む地域だからなのです。
大陸では、飲まれるお茶の80%が緑茶、
台湾では、飲まれるお茶の80%が烏龍茶(半発酵茶)
といわれています。
また、その大陸のなかでも
杭州、上海あたりを中心に、北側になると
緑茶を主に飲む地域になります。
日本の緑茶と違って、中国の緑茶は
「茶葉の色、形」という「見た目」をとても重視します。
緑茶は摘み取り時期や加工、質などが
見た目で非常にわかりやすいのが特徴です。
また、淹れる温度も85℃前後と、低い温度が向いています。
ガラス茶器は保温性が低いので、緑茶にはちょうどいいのです。
緑茶の茶葉を、最も美しく自由に淹れられるのが
ガラス茶器なのかな、と思います。
グラスの中で舞う茶葉を眺めてると、癒されますネ(*^-^*)
同様に、白茶もガラス茶器をよく使用しますが
白茶や緑茶を使用する工芸茶も、中身が見えてこそ、なので
ガラス茶器が主流になったのも頷けます。
はじめに、緑茶を飲む地域では、と書きましたが
南の方に行くと、状況が変わってきます。
鳳凰単ソウをよく飲む広東省潮州
プーアール茶をよく飲む雲南省や香港
台湾烏龍茶をよく飲む台湾
などでは、グラスはあまり使用されず
磁器や陶器の蓋碗や茶壺、紫砂壺を使うことが多くなります。
よく飲まれる茶葉によって
使われる茶器も変わってくるのが
また面白いところですよね。
茶葉に合った茶器選び。
難しいようですが、
既に習慣として、各地域に根付いている方法を
見て取り入れることが、一番の近道です。
夏は緑茶と白茶の季節。
涼しげに舞う茶葉を眺めながら
どうぞ一服♪
渡部
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