2010年の龍井茶、遅ればせながら入荷いたしました。
今年は、3月末の冷え込みで不作傾向となりました。
最も高値で取引される新芽のロットが大きな被害を受けてしまい、市場の平均価格が跳ねあがったと言われています。
大変残念なことなのですが、お茶は自然の産物ですので、「こういうこともある」と受けとめるしかないです。
不作ではありますが、龍井茶はいい茶葉が入手できました。
理由は二つあります。
中国での龍井茶の評価基準として、先ず茶葉の形の美しさを重視するのですが、今年の仕入れでは、茶葉の形の良し悪しはあまり考えていません。
同じ味香りでも、形がいいだけで値段が高くなってしまうからです。
同じクラスの味わいの茶葉なら、多少形が良くなくても、安いほうを選んでいます。
それから、ブランド産地にもそれほどこだわっておりません。
龍井茶は、産地のブランドが神話化されていますので、その産地名だけで、びっくりするくらい高価になります。
清香花楼では、できる限り産地名にはこだわらずに試飲いたしました。
あまりに形の美しい茶葉や、高名な産地ブランドをはずすこと。
この二点に気を留めて試飲をして、価格と質のバランスの良い茶葉を仕入れました。
ただ、お茶は嗜好品ですので、美味しさの基準も千差万別。
今年の夏は上海などへご旅行に行かれるかたも多いと思います。
茶店に入られた際には、ぜひ自分の五感でお買い物をしてください。
小林
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