2010年の新茶・安吉白茶です。清香花楼では新発売となる茶葉です。
名に白茶とつくのですが、白毫銀針や白牡丹のようないわゆる「白茶」の分類ではありません。
1980年代から生産されている新しい「緑茶」で、
白葉種(白葉一号)の無性生殖で普及しました。
個人的には、今年の新茶(緑茶)の中では、最も好きなロットです。
中国茶の緑茶は、日本茶と違ってあまりに草っぽく、
初めて口にしたときには衝撃的でした。
(いくつか飲みこなすうちに、独特の草っぽさや豆っぽさにも慣れてくるのですが、、、)
ところが、この安吉白茶は、そういった日本人にありがちな
中国緑茶のイメージを覆してくれます。
一言で言うと、甘いのです。
お茶の甘み成分・アミノ酸が、安吉白茶には数倍含まれています。
また、渋みの成分・カテキンは、逆に少なめであると言われています。
そのため、自然な口あたりの中に、爽やかさと甘みがバランスよく味わえます。
産地の浙江省湖州市安吉県は、竹郷(竹の産地)としても有名で、
非常に肥沃な土壌です。
それがこのお茶の生育や成分にどこまで影響しているのかは不明ですが、
竹林に近い畑の茶葉ほど香りや味が良い、というまことしやかな(?)説もあります。
とても繊細でしなやか、柔らかな新芽の茶葉です。
安吉白茶で、ぜひ新しい中国茶の味わいをお愉しみください。
小林
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